GNU grep 2.20 リリース
GNU grep 2.20 は、GNU grep 2.19 で行われた多くのパフォーマンス改善に対するメンテナンス・リリースです。結果不正の不具合が見つかったため、GNU grep 2.19のリリースから、たった11日後にリリースされる運びとなりました。
それでは、GNU grep 2.20 で修正された主な不具合の内容について、例をあげながら見て行くことにしましょう。
bug#17617 - bug / regression in grep-2.19
GNU grep 2.19 において、メモリ割り当ての最適化が行われましたが、その際に混入してしまった不具合です。
下記のケースでは、どちらも行を出力すべきではありませんが、GNU grep 2.19 では、どちらも「aa」を出力してしまいます。*1
$ echo aa | grep 'a\(b$\|c$\)' aa $ echo aa | grep '\(b$\|c$\)a' aa